頭痛や生理痛などの痛みを感じた時、あなたはどうしていますか?
早く痛みを鎮めたいけれど、すぐに薬に頼るのは体によくない気がする…と考え、
我慢して過ごす人も多いようです。
その行動は正しいのでしょうか?ここでは鎮痛薬にまつわる正しい情報をご紹介します。
ライオンの調査では、約8割の人ができるだけ我慢をして痛みをやり過ごそうとすることがわかっています。けれど、早めの対処であなたらしい時間が過ごせたはず。なぜ、多くの人が鎮痛薬を服用せずに痛みを我慢してしまうのでしょうか。その理由を調査しました。
本当は痛みを早く鎮めたいものの、「鎮痛薬を飲み続けていると、薬が効きにくくなるのではないか」「胃や体に負担がかかる気がする」と考えて鎮痛薬を飲むことを控える人が多いことがわかりました。鎮痛薬はなんとなく体に悪そう、と思っている人が多いようですが、そのイメージは本当に合っているのでしょうか・・・?
正しい知識をもてば、
鎮痛薬は心強い味方。
自分の体のために、
正しい対処を行いましょう。
痛み始めたら、我慢せず早めに鎮痛薬を飲むことをおすすめします。そもそも「痛み」というのは、体に起きた「炎症」を脳に伝えるための重要なサイン。このサインを無視して痛みに耐え続けてしまうと、鎮痛薬が効きにくくなってしまったり、体に負担がかかってしまうこともあります。炎症が起こると体は痛みの元となる「ブラジキニン」と痛みを強める「プロスタグランジン」という物質が発生しますが、鎮痛薬はその後者の「プロスタグランジン」の発生を抑えてくれます。そのため、痛みの初期に我慢して「プロスタグランジン」が大量に発生してしまうと、その後に鎮痛薬を飲んでも、効果が出づらくなるおそれがあるのです。痛みを感じたらすぐに鎮痛薬を服用することが大切です。ただし、用法・用量を守り、空腹時の服用や長期的な服用(月に10日以上飲む)は、しないでください。
「鎮痛薬は体によくなさそう」と思っている人が多いにもかかわらず、その具体的な内容までは知らないようです。成分に応じてその副作用の種類も異なりますので、製品に入っている「添付文書」を必ずお読みください。鎮痛薬の副作用の例として、「胃への負担」や「眠気」などがあると言われています。気になる方は、「空腹時を避けて飲む」「胃を守る成分を配合した製品を選ぶ」「眠くなる成分を配合していない製品を選ぶ」ことが、おすすめです。
市販の鎮痛薬※は、用法・用量を守って服用すれば耐性ができることはありません。ただし、月に10日以上飲み続けると、逆に薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を引き起こすリスクがあります。用法・用量を必ず守って服用してください。※NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)
また「鎮痛薬を服用しても効かなかった」という経験のある方もいるかもしれませんが、その理由として「服用するタイミングが遅れた」「自分の体質に合わない成分の配合された鎮痛薬を選んでいた」ということも考えられます。痛みが出たらすぐに服用すること、また、医師・薬剤師に相談するなどし、自分に合った鎮痛薬を選ぶことがおすすめです。
※この内容は成分の一般的な特徴となります。製品の効能とは異なりますので、詳細は製品ページをご確認ください。
現在、市販の解熱鎮痛薬に使用されている成分には主に2種類あります。アスピリン(アセチルサリチル酸)に代表される各種の非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と、NSAIDsに分類されないアセトアミノフェンです。どのNSAIDsも、解熱鎮痛作用のメカニズムは基本的に同じで、痛みのもととなる物質「プロスタグランジン」を産生する酵素の働きをブロックします(アセトアミノフェンを除く)。NSAIDsの中でも代表的な解熱鎮痛成分は、アスピリン(アセチルサリチル酸)、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム水和物の3成分です。
アスピリン(アセチルサリチル酸)
元々柳の抽出物に由来する成分。
100年以上も解熱鎮痛薬として使用されてきた歴史がありますが、伝達物質(プロスタグランジン)の合成を抑制し、痛み、発熱、炎症に効果を発揮するメカニズムが解明されたのは1971年になってからです。この後急速に脚光を浴び、生化学の最先端分野の1つとして21世紀になっても新たな研究 結果が報告され続ける稀有な薬であり、他の効能も解明されています。
イブプロフェン
解熱鎮痛薬としてだけでなく総合感冒薬へも配合されている、アスピリンに次いで歴史ある鎮痛成分。
頭痛や生理痛の他に、かぜによるのどの痛みの緩和や解熱にも使用されており、解熱鎮痛薬としてだけでなく総合感冒薬へも配合されています。他の鎮痛成分と比べて薬が子宮に移行しやすく、生理痛への効き目が期待できるとされます。小さな錠剤に製剤しやすいため飲みやすいのが特徴です。
ロキソプロフェンナトリウム水和物
医療用医薬品から市販用にスイッチしたニューカマー。
ロキソニンとして知られるロキソプロフェンナトリウム水和物。 体内に吸収されてから活性型に代謝される「プロドラッグ」 なので 、 服用した際の胃への負担は少ないとされますが 、くり返し服用すると胃障害が起こることがあり注意が必要です 。
アセトアミノフェン
子ども用かぜ薬などにも配合されている、作用のおだやかな解熱鎮痛薬。
アセトアミノフェンには鎮痛・解熱作用がありますが、抗炎症作用はほとんどない為、NSAIDsには分類されていません。大人はもちろん、お子さまや妊婦・授乳中の女性にも使われている成分で、医療現場(医師の判断の元)では0歳児から使用可能です。その他にも、インフルエンザ診断時の解熱手段として広く用いられています。
監修の先生ご紹介
五十嵐 久佳 先生
富士通クリニック
日本頭痛学会 認定専門医・指導医
実は現在、痛みを鎮める働きをする成分には複数の種類があり、そのうちどの成分が合うかは人それぞれ。家族や友人によく効いたからといって自分にも効くとは限らない為、自分が使用している鎮痛薬の成分を把握すること、また、医師・薬剤師に相談の上で、自分の痛みや体質に合う鎮痛成分が配合された鎮痛薬を選ぶことが重要になります。
バファリンは「アスピリン(アセチルサリチル酸)」、「アセトアミノフェン」、「イブプロフェン」、 「ロキソプロフェン」といった、さまざまな鎮痛成分を含む製品をご用意しています。さらに「胃を守る成分を配合している」、「眠くなる成分を含まない」など製品によって特徴が異なるため、用途やニーズに合わせて選んでください。
今すぐなんとかしたい、つらい頭痛・熱に。
イブプロフェンアセトアミノフェン配合
つらい症状に速効!すぐれた効き目の鎮痛薬。
今すぐなんとかしたい、つらい頭痛・熱に。
イブプロフェンアセトアミノフェン配合
つらい症状に速効!すぐれた効き目の鎮痛薬。
頭痛・熱など、様々な症状の常備薬に。
アスピリン(アセチルサリチル酸)配合配合
早く溶けて胃にやさしい、バファリンのスタンダードな鎮痛薬。
速く治したい、生理痛や頭痛に。
イブプロフェンアセトアミノフェン配合
眠くなる成分無配合、女性の痛みに向き合った鎮痛薬。