Q 新型コロナワクチン接種後のワクチンによる発熱や痛みに対し、「バファリン」シリーズの解熱鎮痛薬を服用しても良いですか?
A 「バファリン」シリーズの解熱鎮痛薬を服用いただくことは可能です。
Q 新型コロナウイルス感染で自宅療養中の発熱や痛みに対し、「バファリン」シリーズを服用しても良いですか?
A 「バファリン」シリーズの解熱鎮痛薬を服用いただくことは可能です。
Q 新型コロナワクチン接種直前に、発熱や痛みで「バファリン」シリーズを服用しても良いですか?
A 接種をご希望で現在症状があるのでしたら、「バファリン」シリーズに関わらず解熱鎮痛薬を服用する前に医療機関にご相談することをお勧めいたします。なお、新型コロナウイルスワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。
Q お子様の新型コロナワクチン接種後のワクチンによる発熱に対し、バファリンルナJまたは小児用バファリンCⅡまたは小児用バファリンチュアブルを服用しても良いですか?
A バファリンルナJは7才以上、小児用バファリンCⅡと小児用バファリンチュアブルは3才から14才まで服用可能な解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン製剤)です。これら以外のバファリンシリーズはお子様には服用いただけません。
ご不安な場合は都道府県の相談窓口や、かかりつけ医にご相談ください。
なお、ご使用に際しては使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って服用してください。
お子様が服用される場合は、保護者の指導監督のもと、服用させてください。
詳しくは各製品の製品情報ページをご確認ください。
バファリンプレミアムDX バファリンプレミアム バファリンA バファリンライト バファリンルナi バファリンルナJ 小児用バファリンCⅡ 小児用バファリンチュアブル
NAVI痛み解決ナビ
監修:富士通クリニック 五十嵐 久佳 先生
片頭痛は、片側のこめかみを中心にズキンズキンと脈打つような拍動性の痛みが特徴の頭痛で、痛みが両側に起こる人もいます。ストレスやホルモンの変化、天候などさまざまなことがきっかけで起こるとされています。頭痛に悩んでいる方のなかには、片頭痛とはどのようなタイプの頭痛を指すのか、実際に起こったらどう対処すればいいのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
ここでは、片頭痛の症状や発生のメカニズム、特徴を紹介します。さらに、片頭痛が起きたときに痛みを軽減する方法や、医療機関を受診したほうがいいケース、日常生活で気を付けることなどを解説します。
頭の片側が痛むことに由来して付けられた片頭痛という名称ですが、実際は頭の両側が痛んだり、頭痛以外の症状が現れたりする場合もあります。以下のような症状に悩んでいたら片頭痛かもしれません。
〈チェックリスト〉
未治療もしくは薬が効かない場合頭痛が4~72時間続く
以下、4項目のうち2項目に当てはまる
以下のうち1項目に当てはまる
チェックリストの3か所すべてにチェックが付く場合は片頭痛の可能性があります。
頭痛の原因となる病気はないものの繰り返し起きる頭痛を「一次性頭痛」といい、片頭痛は一次性頭痛に含まれます。片頭痛の有病率の全国調査では、15歳以上の日本人の約8.4%が片頭痛持ちだと推定されています。
一次性頭痛には他に、緊張型頭痛、群発頭痛があります。
ここからは、片頭痛が起こる原因やどのようなメカニズムで発生するのかを見ていきましょう。
片頭痛がなぜ起こるのか、その原因はまだ完全には解明されていません。原因や発生のメカニズムには諸説あり、以前は脳の血管が収縮して前兆が起こり、その後、血管が拡張して頭痛が起こると考えられていました。
しかし、最近では中枢神経に何らかの原因があるという説(神経説)や、三叉神経血管説があります。
神経説とは、脳に片頭痛を起こす発生器のような場所があり、そこが刺激されると前兆や頭痛が起こるという考え方です。
一方、三叉神経血管説とは、何らかのきっかけで三叉神経が刺激され、その末端から炎症を起こす物質(カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)やサブスタンスP)などが出ることによって脳硬膜の血管のまわりに炎症が起こり、その刺激によって片頭痛の痛みが起こるという考え方です。
片頭痛は日常生活のさまざまな要素が引き金となって発生するといわれています。
例えば、ストレスやストレスからの解放、寝過ぎや寝不足、女性ホルモンの変化(月経周期)、天候や気圧の変化、空腹や脱水、肩こり、アルコール、カフェインなど、きっかけになり得るものは実にさまざまあります。
一部の人ではアルコール、チョコレート、チーズ、柑橘類、ナッツなどの食べ物が発生に関連していることもあります。
いずれにしても、どの要素が発生の引き金になるのかは個人差があるため、頭痛に悩んでいる人は日頃からどんなときに頭痛が起こるのか、また頻度や痛みの度合いなどを記録する癖を付けておくことも大切です。
片頭痛には大きく分けて、「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」があります。
前兆とはどのようなものを指すかというと、頭痛が起こる前に起こるさまざまな神経症状です。キラキラした光やギザギザの光が見える視覚性の症状、感覚が鈍くなるなどの感覚性の症状、言葉が出にくくなる言語症状などがあります。これらのなかでは、視覚性の前兆が最も多く起こるとされています。前兆は5~60分続き、その後に頭痛が始まります。
前兆とは別に、頭痛が始まりそうな予感や眠気、集中力低下、頸部の凝り、空腹感などを経験する方もいて、これらは予兆と呼ばれています。
片頭痛の特徴をまとめると以下のようなものが挙げられます。
頭の片側に痛みが起こる人が多いが、両側に起こる人もいる
脈打つような痛みであることが多い
仕事や家事に支障をきたすほど強い痛みが起こることがある
動くと痛みが増す、またはじっとしているほうが楽
痛みがひどい時には、吐き気やおう吐につながることがある
頭痛の時、光と音をわずらわしく感じることが多い
頭痛が始まる前に前兆や予兆がある場合もある
肉親に同じような頭痛を持つ人がいることが多い
女性が男性の2~4倍多く、20~40歳代の女性に起こりやすい頭痛ともいわれている
月に平均2~6回頭痛発作が起こることが多い
ここからは、片頭痛が起こったとき、どのように対処したらいいのかを詳しく紹介します。
頭が痛いとき、鎮痛薬で良くなる場合もありますが、良くならないときは頭痛専門医や脳神経内科、脳神経外科、総合内科専門医などの受診をおすすめします。重篤な病気が隠れているケースもあるので、突然の激しい痛みや、頭痛がずっと続く場合はすぐに病院へ行きましょう。
片頭痛の診断は、医師が国際頭痛学会などの診断基準を確認しながら、症状に基づいて診断されます。病院で片頭痛と診断されると、治療が開始されます。
片頭痛の治療は、頭痛発作を解消するための急性期の治療と頭痛発作を起こりにくくする予防療法の2種類に分かれ、症状に合わせて治療薬が処方されます。
ここからは、治療薬鎮痛薬以外で痛みを和らげる対処法を紹介します。
暗い、静かな場所で横になる
片頭痛は、光のまぶしさや音によって痛みが増すことがあります。また、動くと痛みが増すので、光や音を防いで安静に過ごしましょう。
冷やしたり押さえたりする
痛いところを冷やしたり、圧迫したりすることで痛みが和らぎます。
カフェインの入った物を飲む
カフェインには血管を収縮させる働きがあるため、痛み始めにコーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物を飲むと痛みが和らぐことがあります。
なお、片頭痛や緊張型頭痛の方が、月に10日以上、市販の鎮痛薬や処方薬を服用するのは注意が必要です。このような状態が3カ月以上続くと、薬の飲み過ぎにより、かえって頭痛が増えたり、新たな頭痛が起こったりする場合があります。
月に15日以上頭痛があり、月に10日以上(単一成分の鎮痛薬は月に15日以上)市販の鎮痛薬や処方薬を服用している状態を「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」といいます。
「薬剤の使用過多による頭痛」は片頭痛、緊張型頭痛など、一次性頭痛を持つ人が鎮痛薬などを使いすぎることにより起こる頭痛です。例えば関節リウマチの患者さんが毎日鎮痛薬を服用しても「薬剤の使用過多による頭痛」は起こらないといわれています。したがって、片頭痛や緊張型頭痛を持つ人は十分な注意が必要です。鎮痛薬を飲み過ぎている人はぜひ、頭痛専門医を受診してください。
片頭痛を予防するためには、引き金となるような行動を控え、規則正しい生活を心掛けることも大切です。片頭痛の予防に役立つ情報を紹介します。
ストレスを上手に発散する
ストレスが片頭痛の引き金になることもあります。逆に、ストレスから解放される週末などに片頭痛の発作が起こるケースもあります。ストレスや疲労をため込まず、上手に発散しましょう。
リラックスする時間を設ける
疲労や筋肉の凝りを感じるときは、ソファーにゆったり座ったり、ベッドに横になったりして体の力を抜いてみましょう。自律神経のバランスを整えることも大切です。
片頭痛の引き金になりそうな行動(アルコール、激しい運動など)を避ける
どんなときに片頭痛の発作が起こりやすいのか、ある程度予測できるケースもあります。たとえばアルコール摂取や激しい運動が片頭痛の引き金になれば避けるようにしましょう。騒音やまぶしい光などが引き金になる人は、うるさい場所などは避け、炎天下の外出などではサングラスをかけるのも予防につながります。また、寝不足や寝過ぎも影響するので、規則正しい生活ができるよう、生活改善も重要です。
片頭痛の原因やメカニズムには諸説ありますが、ストレスやストレスからの解放、寝過ぎや寝不足、女性ホルモンの変化(月経周期)、天候や気圧の変化、空腹、肩こり、アルコールなど、実にさまざまなことをきっかけに発生するとされています。痛みがあるときは、冷やしたり、睡眠を取ったり、鎮痛薬を飲んだりするなど、ここで紹介した対処法を試してみましょう。ただし、病気が隠れている場合もあるため、なかなか良くならないときは病院に行くことをおすすめします。日頃から規則正しい生活を心掛けるなど、生活習慣を改善することも大切です。